さばみそ日記

面白いか面白くないかは置いといて、読んだら何か言ってくれるとうれしいです。喜びでちょっと跳ねます。

被災地ボランティアへ

 2011年3月11日に起きた東日本大震災。死者15894人、行方不明者2550人(注)。この大災害は甚大な被害をもたらし、日本全土に大きなショックを与えました。私は何かしなければいけないと思いましたが、当時の私は現地にボランティアに行くことすらできず、たまに寄付をするだけの悶々とした日々を過ごしました。そして約一年後の一月初旬に仙台市にボランティアへ行き、がれきの撤去を手伝わせてもらいました。震災があってから一年もたったというのに、全く復興は進んでおらず沿岸部は依然として荒野のままでした。そして一口に「被災地」といっても、当たり前ですが場所によって被害は全く違いました。家があり、家族があり、人々の生活がある内陸部。そこを抜けていくと、家は流され、人はいなくなり、あったはずの生活は見る影もなくなった沿岸部。そんな場所が、一年たった後も変わらず存在しているのです。これまで見つかっている死者は15894人。望み通りの形ではなくとも、家族のもとへ帰れたのでしょうか。そしていまだ行方不明のままの2550人。彼らはいったいどこへ行ってしまったのでしょうか。人は生きて、死ぬ。地球ができて46億年の歴史の中で、我々が生きる100年という月日は短いものです。ですが、その一つひとつにドラマがあり、意味があり、つながりがあるのです。もう手の届かない場所へ行ってしまった2550人のことをいまだ思い続ける人たちは、そのつながりを心に抱いて今日も眠るのでしょうか。

 今週末は豪雨被害のあった朝倉市へ被災地支援のボランティアに行く予定です。自然災害というのは、いつどこで起こるかわかりません。誰が犠牲になるかわからないし、もしかしたら明日、自分が被災するかもしれない。いつどこで何が起こるかわからない。それはどの時代に生きていようと変わらないことだと思います。今は台風がまた九州へ向かっています。これ以上被害が大きくならないことを願うばかりです。

注釈:2017年6月4日警視庁発表情報