さばみそ日記

面白いか面白くないかは置いといて、読んだら何か言ってくれるとうれしいです。喜びでちょっと跳ねます。

てるてるぼうずをさかさまに

 雨が降ってる。今年は梅雨にあまり雨が降らなかったけど、終わってからの方が梅雨っぽい雨が降ってる気がする。

 雨が降るという言葉一つ取っても、それが一人一人に与える意味はいろいろある。外に出なきゃいけないのに雨降ってるから最悪だ、とか、この前買ったオシャレな傘をさして出かけられてラッキー、だったり、それぞれの立場で雨はいい出来事にも悪い出来事にもなる。今日の僕の場合は、洗濯物を出し入れしなくていいからまあいいかって感じ。でもこの後出かける予定があるから、その時も降ってたら結構いやだな。

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 自分の嗜好で物事の良い悪いはいとも簡単に変わる。これってどこの世界に行ってもほとんど変わらないのではないかと思う。それを忘れてただ一つの真理がこれだと決めてかかると、それは結局自分の考えを押し付けることにつながって、自分の脳みそから何時も正解が出てくるような錯覚を覚えるようになる。

 中学時代の歴史のテストで、僕は鎌倉幕府成立年を「いいくに作ろう鎌倉幕府」で1192年って覚えて正解していた。でもそののちに鎌倉幕府は1185年成立なんじゃないかって話になって、今では成立した年は1185~1192年あたりでしょうってことになっている。全世界が答えを共有してたものすら、いろいろな研究を経てやはり正解はわからないってことになった。もちろんその時代の人たちは正確な成立年度を知っていたという意味で真実は1つなんだが、「ほとんどの人が信じていたものが覆った」という点で、これはいろいろなことを暗示してると思う。

 何かに確信を持ったり信じたりすることは大事だろう。それによって人は安心したり、大きな力を発揮したりすることができる。ただ忘れてはいけないのは、あくまでも私が確信し、信じているのであって、周りの人は必ずしもそうではないということ。私の世界とあなたの世界は違うんだ、ということ肝に命じておかないと、自分以外の考えを理解できなくなってしまうだろう。

 雨が降っている。隣で座ってる友達に雨をどう思うか聞くと、彼は雨の日が好きだと言う。理由は、「なんかいいかんじだから」らしい。これは理解するのが大変そうだ。