何を選ばないかを選ぶ。
何を拾うかと同じくらい、何を捨てるかは重要だと、最近思います。
優柔不断という言葉を耳にすることがありますね。今日は、ポジティブな優柔不断について考えてみましょう。ポジティブな優柔不断というのは、どの選択肢にも可能性を感じてしまって決められないパターンの事です。私が勝手に名付けました。
では、ポジティブな優柔不断の正体は何なのでしょう。私にとってその正体は、「恐れ」なのではないかと思います。では具体的に何に対しての恐れか。それは、「手に入れられたかもしれない成功を捨てること」に対する恐れです。
何かを選ぶということは、言い換えればそれ以外の可能性を捨てるということです。たいてい何かを迷っているときというのは、それぞれの可能性が実際にはどんなものなのか理解できておらず、また、何を選ぶかの条件が明確に定まっていないときです。そうなると、どの選択肢も同じものに見えてきます。
簡単な例を挙げましょう。あなたは今レストランにいます。ショーケースにあるサンプルを見てどの定食を食べるか選んでいます。そこで、これが食べたい!と即座に案が決まればいいのですか、どれにするか迷うこともありますよね。では、その迷った時に考えていることは何でしょうか。普通に言葉にすると、
「これおいしそう!あれ、これもいいな。こっちもいい。これもいい…。どれにしよう??」
と、まあこんな感じだと思います。ではどうすればこのご飯決められないスパイラルから脱出できるのか。そのカギは、この思考の過程の中にある多くの段階を理解し、それらの精度を高めていくことにあると思うのです。
いつもはパターン化して考えているものを解きほぐす。どれをどんな理由でどれくらい欲しているのか。それをだいたいでいいから自分の中で数字にしてみる。
大変ですが、これによって少しは客観的に選択肢を見ることができるようになるのではないでしょうか。